年に一度の単独紀行
今年もあと2か月を切りました。となると、あれですよ、勤めている会社の慰安旅行。去年は熱海で行われた慰安旅行の後、伊豆方面に向けてトラコンで走った訳ですが、今年はなんと、ヒルトン 小田原での開催となったので、2日目の朝食後に解散した後、箱根にでも登ってみようと企てたのでした。なんたってこんなチャンスは一年に一度だけですからね。(^^)
しかし、せっかくのチャンスも天気予報は雨の予報。もう、今年はだめか、と半ば諦めかけていました。
しかし、それでも予報が変わる事を期待しつつ、出発当日のギリギリまで粘って天気予報サイトを見続けていると、なんと出発の日の6日夜から7日朝までの雨という予報になったではないですか!よしよし、今年も行けるぞぉ〜っ!
6日、とりあえずは慰安旅行なのでその会場となるヒルトン小田原に向かいます。天気は今にも降り出しそうな曇り空。それでも家からヒルトン小田原までは30分強で着く筈なので、大した雨対策もせずに出掛けます。実際、着く間際に降り出してしまったのですが、なんとか本降りになる前にたどり着く事が出来ました。
ところが、このヒルトン小田原ってところは小高い山のてっぺんに在り、その手前2km位から約15%の急坂になります。ここで一気に日頃の運動不足と言うか、乗れてないのが祟り、かなり苦しい思いをしました。
もう、次の日の箱根は無理かとも思いましたが、まぁ、レースでもないし行けるところまで行ってダメなら引き返せばいいやくらいの気持ちで行く事にします。
翌日、真鶴寄りの方角からヒルトンを振り返る。こんな山のてっぺんに在るのだ。
7日。当日の朝、見事に晴れています!前日の宴会でのゲーム大会やビンゴなどはからきしダメでしたが、私には好天という最高のプレゼントが用意されていたのでした。(まぁ、旅行券とか数々の商品群はとてもとても、そりゃもう喉から手が出るほど欲しかったけどサ)(笑)
会社の同僚の人達と朝食をとっていたら、思いがけず時間を食ってしまったので慌てて飛び出ます。外は本当にいいい天気で半袖で充分です。小春日和って言葉があるけど、さしずめ小夏日和って感じ。
昨日苦しんだ坂を下る
この先、急坂にはつきもののウマゴンの足跡のような路面に手が痺れる思い
坂を駆け下りて、真鶴道路の旧旧道に入ると、路面はまだびっしりと濡れていた。箱根もこんなだろうから気を付けなければなりません。
途中途中で立ち止まり、海を眺める。一人でないとこう頻繁には止まれない。
快調に走って真鶴から湯河原へ。ここから右に折れて箱根を目指します。箱根はまだ紅葉には少し早そうな感じ。今年は紅葉する前にみんな葉っぱが枯れてしまうようですね。暖かい日が続くのも考えものです。
湯河原の温泉街を抜けたところでこの先に待ち受ける長い長い坂を考えます。たしか、富士ヒルクライムの練習を考えた際に、この先の椿ラインがほぼ同じ勾配、近い距離であると分かった事を思い出します。あの苦しみがまた来る訳ですが、今日は遊びなので苦しくなったら休めばいいや、的な考えで向かう事に。
ここからが本番
さてこの道、若かりし頃にはよくバイクで飛ばした道であります。しかし今日は平日のせいもあってか車通りもほとんど無く、とても静か。
時々写真を撮る為に立ち止まります。いや、私嘘をついてしまいました。もう、けっこう参ってます(笑)止まらずにはいられないこの辛さ。(爆)
やっとの思いでしとどの窟までやってきました。ここでまたひと休み。確かこの先は少し坂道が楽になる筈です。
と思ったらとんでもない(^^;;
ぜんぜん楽になんかなりませんでした。確かに急カーブは減ったのですが、坂は一向に緩くならない。楽だったのはバイクでの感覚なのでしょう。
やっとこさ、大観山のパーキングの建物が見えてきました。でも、すぐそこに見えてまだまだ遠いんだこれが。(笑)毎日もっと乗り込んでおけばこんなに苦労しなかったのになぁ。
おめでとうございます、到着です。湯河原の海沿いから休憩含めて2時間20分もかかってしまいました。orz
もう、汗びっしょり。ヘルメットの汗止めパッドもここまで何回も絞ってくるくらいでした。でも、泊まりだった事もあって着替えもちゃんと背負ってますから、ここは人目をはばかりながら着替えてしまいましょう。
ここから元箱根までは気持ちのいい下りです。救われた思いですわ。
元箱根はさすがに観光客で溢れていました。湖畔沿いのコンビニで飲み物をチャージし、お昼になってしまったのでおにぎりを一個だけ買い込みます。と言うのも、実は今日は子供を小学校に迎えに行く約束をしてしまったので3時頃までに帰らなければならないのです。計画では、ここから仙石原を抜けて林道に入り、南足柄の地蔵堂を抜けて帰宅する予定であります。
10秒チャージのゼリーで昼食を済ませようかとも思いましたが、やっぱり日本人は30秒かかってもおにぎりの方がよろしいです。(^^)
さぁ、先を急ぎましょう。既に時間は怪しくなっています。湖畔沿いを抜けて湖尻に出るため、箱根プリンスホテルの横の坂道を駆け上がり...駆け上がれません。orz
もう足がいっぱいいっぱいになってました。(^^;;
それでも押したくはないので何とかゆっくりでも登ります。この坂さえ登ってしまえばこの先はそんなに坂は無い筈です。
湖尻に出る為箱根園脇の道を走ると、なんだか様子が違います。普段、車やバイクでほぼ平らだと思っていた道がこんなにアップダウンしているなんて。
このまませめて仙石原のススキだけは見て帰ろうと頑張ってみたものの、冷静に考えれば考えるほどだめです、この調子では帰宅時間に間に合いそうにありません。勇気ある決断をする時が来ました。
引き返そう。。。
元箱根に向かってUターンです。やっぱり子供といつも面倒を見てもらっているじいちゃんを裏切る訳には行きません。はい、またチコッと嘘をつきました。もう足も持たないんですよ。登りがあると。(笑)
元箱根まで来て国道1号線方面に向かいますが、これがまた登り坂なんだな。
ちょっと登ってみましたが、この道を使っても間に合わないような気がしてきました。また、引き返します。今度向かうは旧道七曲がり方面。こっちだともう確実に登りは無いんです。よかったぁ、逃げ道があって。(爆)
旧道は狭いし急坂が多いのだ、気をつけねば
そんなこんなで、何とか3時前ギリギリに家にたどり着きました。家に着く1kmくらい手前の道路でコルナゴのローディーさんにすぅ〜っと抜かれましたが、「えぇい、こっちゃー箱根こえてきたんよ。」と相手もそうかもしれないのに心で叫んでいました。(笑)
本日と前日の走行
6日 14.5km
7日 70.6km
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コメント
苦行・・・ですかね。
超えれば悟りがひらける感じでしょうか。
投稿: G@内職中 | 2005/11/09 08:10
要するに、オジサンになると気力が体力に追いつかない訳だね。
投稿: 番長 | 2005/11/09 16:09
天気に恵まれて良かったですね。
勇気ある決断は大事だと思います(笑)
投稿: may | 2005/11/09 19:28
Gさん
超えている時に既に色々考えて悟りを開いちゃってるような。
番長さん
ま、そういうこってす。
番長も一度どう?(笑)
mayさん
天気、その時下界では一時土砂降りだったそうです。こちらはまぁーたく平気でしたが。(笑)
ある時に決断を下さないと、ニッチもサッチも動けなくなりそうで山中はコワイですね。輪行も出来ないし。
投稿: Danjun | 2005/11/09 23:52
小田原-旧真鶴道路-椿ライン-仙石原-小田原って,四輪で大好きなコースで何十回と走ってますけど.....自転車で行けちゃうのですねえ.んー,スゴイです.
投稿: fuzz | 2005/11/10 06:20
年に一度とはいえ、楽しい休日だったようでなによりです。
箱根の旧道も雰囲気いいなぁ。また行きたいところが増えてしまった(笑)
投稿: ayako | 2005/11/10 11:22
学生の頃は、よくというかしょっちゅういきましたなぁ、単車と車で。いまやチャリで行くわけだね。
やっぱり地球環境を考えてる大人ですなぁ。
夜の椿でコーナーの先が見えなくて怖いよぉといっていたdanjunさんの気持ちがよく分かる年になりました。
今度はチャリで御一緒したいです。ZRXさんも一緒にね。
投稿: きよぴー | 2005/11/11 00:05
fuzzさん
どちらかと言えば、エンジン付きで走る道ですよね。>ここいらへん。
しかし、平日は車やバイクが少なくて自転車でもとても走りやすかったです。
今度はもっと体力付けて、未走行部分も含め再チャレンジしたいです。
ayakoさん
あの旧道の写真にはマジックがありまして、実は雰囲気のいいところはあの辺と、甘酒茶屋付近だけです。(汗) 坂もきついし、下り用ショートカット道路と考えた方がいいかもしれないです。
それでも良ければ、お付き合いしますよ。相手がいれば家も空けられやすいです。(爆)
そうそう、走行中、ayakoさんとそのお仲間さん達だったら、峠越えの先も問題なく走れるんだろうなー、と考える事しきりでした。
きよぴーさん
大観山付近で2ストのバリバリな単車が飛ばしていましたが、昔を思い出しながらと同時に「迷惑な事をしていたんだな」と後悔しとりましたです。
あの音は特にイカン。
ところで、きよぴーさんも登ってみる?
投稿: Danjun | 2005/11/11 00:58
>>相手がいれば家も空けられやすいです
ふふ、良いこと聞いちゃった。これで遠慮なく誘える(笑)
投稿: may | 2005/11/11 16:44