« 第2回 Mt.富士ヒルクライムに参戦します! | トップページ | UNIQLIST »

2005/06/07

第2回 Mt.富士ヒルクライム  【健闘編】

SANY0127

6月5日、第2回 Mt.富士ヒルクライムが行われ、参戦してまいりました。


さて、話は前日の土曜日に遡ります。
この日、事前にエントリーしていた人達の受付処理が行われるため、スタート会場となる北麓公園に行く必要がありました。(当日のスタートは午前7時からと非常に早いので、このような日程になっています。)
数日前から睡眠時間には気を配っていた私でしたが、この日目覚めると何故か喉が痛い!どうやら、月曜日に引きかけた風邪をぶり返してしまった様子です。これはまずい!と慌てて市販の風邪薬を飲みます。ついでに"タウリン3000mg配合"と大きく書かれたドリンク剤を箱買いして服用!しかし、喉の痛みは本格的で真面目に棄権を考える必要がありそうでした。
しかし、なにがどうなるかまだ分からないですし、動けない訳ではないので、一緒に参加を申し込んだZRXさんと午後から車で現地に向かいました。

受付用紙にはセルフチェックシートという項目があります。睡眠は充分に取っている、とか、体調のことが事細やかに書かれていて、真面目にチェックすると今の状態では5項目くらい[NO]にチェックしなければならない状態でしたが、すべて[YES]でチェックして提出。もちろん、こんな事をしてはいけないのは分かっていましたが、当日の様子を見て少しでも気になる点が残っていれば棄権する覚悟を決めて、ここはひとまず何も無いかのように済ませます。
しかし、そんな気持ちとは裏腹に体調は更に悪くなり、あちこちのお買い得品が並ぶテントを覗き終わって一旦家に帰る(家と会場は車で1時間半くらいの距離なので、宿泊はしなかったのでした)頃には、薬が効いているのか風邪の症状なのかフラフラ感すら感じてしまい、最悪の状態で当日を迎える羽目になってしまったのでした。(それでも、次の日の気温を考えてアームカバーをゲットしましたが ^^;;)
天気予報では当日の天気もかなり悪そうな雰囲気なのも、不安を誘う要因のひとつでした。

さて、当日の朝を迎えます。
昨日は午後9時半には支度を終えて布団に潜り込んだのですが、何故か午前1時前くらいには目が覚めてしまい、そのまま起床予定の3時半を迎える事になりました。完全に寝たのは3時間半、布団の中で悶々としていた時間が2時間半。やっぱり寝不足は否めません。ただ、喉の痛みは今の所どこかに消えた様子です。

午前3時50分、迎えに来たZRXさんのミニバンに乗り込んでコンビニに立ち寄り、買い込んだおにぎりと、昨日のドリンク剤と、密かにばぁちゃんの台所からカッサラって来たバナナを食べながら指定された駐車場へと向かいました。

さてしかし、ここからいろいろと違ってきたのです。
微かに開けて来た空は非常に明るく、霞が晴れると雲も見当たらない好天の様子。
そして何よりも.....

SANY0107

車窓から見えたこの富士山の美しい姿!
自分の心のモヤモヤをすべて吹き飛ばすかのような景色に圧倒され、いつしか体調の不安は全く無くなっていたのでした。

自分らが指定された駐車場は、会場の数キロ下に位置する精密機械会社の駐車場。ここから自転車を自走させて会場に向かいます。この坂、4〜5%の坂で、なんだかウォーミングアップをしているような感じ。ここで体力を使うのが×なのか、それとも心肺機能を高める上で○なのか?それは未だに分かりません。

SANY0112

会場に着きました。さすがに3500名近いエントリーのある巨大な大会なだけに、ものすごい数の自転車達。しかも高級車目白押し!これだけの人数が一度に富士山を駆け上る姿を想像すると、始まる前から鳥肌が立ってきます。(ちょっと嘘)

SANY0116

参加人数が多けりゃ、出すものも多い筈(笑)会場のトイレは↑ご覧のように長蛇の列!わかりますか?真ん中奥に小さく写っている青いやつがトイレです。これはちょっと少なすぎ!今回、大会のスタッフやボランティアの方々の暖かいご支援など、その殆どが満足いくものでしたが、トイレの数だけは増やしてほしいものです。

SANY0119

スタート地点が見えます。実際の計測が始まるのはここではなく、少し走った所にある計測用の踏み板からですので、前の方に並ぶ必要は全くありません。

SANY0126

なんて、思っていたら本当にこんな後方からのスタートになりました。(笑)いや、全く問題無しなんですが、スタート地点に富士急のスピードスケート選手である岡崎朋美さんがいらっしゃったようで、このお姿を拝見できなかったのは大きな失敗だったかと。。。

そうこうしている内に自分の参加しているクラスのスタートが切られました。
特に緊張もなく、体調もノープロブレム!あとはベストを尽くすのみ!ま、昨日まで最悪だった事は動かせない事実だけどね。

SANY0128

富士山めがけていざ登らん!
いやぁ、本当はカメラを持つ事すら躊躇ったのですが(だって重いんだもん)、これもBlogerの宿命と言うか悲しきサガでしょうね。でも、スタート間もないこの写真を撮ったあとは全く余裕が無くなり、ひたすらペダルを漕ぐ(心では回転させる)私でありました。だから、この先、ゴール以後まで全く写真はありません、ごめんなさい。

--ここからは、前回の試走の時の地図とあわせてご覧ください--

さて、今回の上りですが、先週試走してコースを把握できていたので気分的に楽でした。さらに、何となくペースもいい感じです。ともにスタートしたZRXさんはたぶん後方。もしかしたら良いタイムが出せるかもしれません。試走で勝てなかったZRXさんにももしかしたら勝てる???

と思っていたら、「うぃ〜っす」とのかけ声とともに、8.5Km付近であっさりとZRXさんに抜かれました。(笑)しかもこちらは少し無理加減で脇腹に痛みを感じる中。とてもじゃないけど、ついて行く事は出来ません。あぁ、残念。彼は私以上に調子いいのか?ま、仕方ないですな。

10Km地点を通過して、10.5Km付近の給水所に来ました。当然ですが、止まりません。競うレベルではないにしろ、こっちも自己ベストを掛けて走っています。でも、つらいです。本当に苦しいです。走っている時は呼吸を整えながら、淡々と進むだけです。淡々と進めば、やがてゴールが来る筈です、いや、来ない訳がありません。必ずゴールできます、走ってさえいれば。。。

太鼓の音が聞こえてきました。いよいよ終盤の大沢駐車場です。もう、この頃になると心の中でものすごい葛藤が起きていました。実は前回の試走の時に、この大沢駐車場で耐えられなくなって1〜2分休んだのです。今回もかなり限界に来ていました。どういう状態かと言うと、"ちょっとでも回転と違う筋肉の使い方をすると、途端に足がつりそうな感じ"です。わかって頂けるでしょうか?ここで1分でも休むと不思議に体力がかなり戻ってきます。休むべきか、休まぬべきか。目標は当然ノンストップな訳です。左のヘアピンカーブを曲がると、そこは大沢駐車場=休憩所です。沢山の人が休んでいたら、休もう、そう考えて駐車場を見ると?殆ど誰も止まっていない!!なぁ〜んだ、ってな訳で、シラケてその場を通過しました。あとはひたすら頑張るのみ。

区間賞がかかった計測の踏み板が見えてきました。ここだけ頑張っても商品がもらえます。でも、全く関係ないです。だって、ちょっとだってもう加速できないですもん。

そろそろトイレ前の坂の筈です。もうこの頃は周囲の人達に抜かれる事の方が多くなっていました。限界に近いです。でも、最後の最後、ゴール前の8%の坂の為に体力を残さねばなりません。ちょっとでも足をついたら、自分との戦いには負けになります。

トイレ前を通過、そろそろ坂がフラットになる頃です。ボランティアのおっちゃんが、「この坂を上ると少し楽になるよ〜!最後だぁ、がんばれ〜!」と叫んでいました。ウソつけ、まだフラットの先に地獄の坂が待ってるじゃんか(笑)。

フラットな路面に出ました。さあ、飛ばすぞ!と思って飛ばしたら、前回足が死んだのでした。今回はそう簡単に飛ばす訳にはいきません。ゆっくり、しかし徐々にスピードを上げます。しかし、なんでこのフラットでレースが終わらないんだろう。いぢわる!(誰とは無しに)

最後の最後、激坂にかかりました。もうゴールは目の前に見えています。時計を見ると目標だった2時間は確実に切れそうです。もうZRXさんはゴールしたでしょう。とうとう追いつけなかった、悔しい思いでいっぱいです。でも、それ以上に苦しい。ラストスパートなんて言葉は、ここにいる私にはありません。ひたすら、ひたすら、ペダルを回す、回す、回せばゴールが来る!お、ゴール際にZRXさんの姿が見えました。既にゴールしてどれくらい待ったのでしょう。そんな事を考えていたら、、、ゴーッル!!!

やりました!手元のサイクロメーターによれば、1時間55分を少し切るタイムです。試走の時より距離が600m伸びているにも関わらず、約15分近い短縮!でも、限界!自転車を降りたくない!降りたら苦しそう!!!でも、その場は降りなければならない状況です。降りて、自転車を持ってとにかく歩きました。息がいつまでも荒く、落ち着きません。下の駐車場に自転車を引いて降ろして、やっと落ち着いてきました。

 --やったぁ!--

感動です。ZRXさんには負けてしまったけど、自分の目標タイムはクリアできました。昨日あんなに調子が悪かったのに。素直に嬉しいです。

SANY0137

ふと上を見上げると、雲の合間から富士山がその頂を現しました。

SANY0141

今まで見た富士山で一番きれいに見えました。この富士山の姿は一生忘れる事が出来ないでしょう。

|

« 第2回 Mt.富士ヒルクライムに参戦します! | トップページ | UNIQLIST »

コメント

はじめましてDanjunさん
米田さんやayakoさんのページから来ました。

そしてレコード更新おめでとうございます。
本当に気持ちよさそうですね~。

これからもこめんとさせてもらうとおもいますが、どうぞよろしく!

投稿: Ez | 2005/06/07 02:25

ところで、風邪は治ったのかな?

投稿: 番長 | 2005/06/07 20:17

Ezさん
はじめまして、ですね。お名前は随分前から存じ上げております。(笑)
> レコード更新おめでとうございます。
> 本当に気持ちよさそうですね~。
ありがとうございます。やり終えたあとの達成感と爽快感は何事にも代え難いです。これを味わう為にやってるようなもんで。(笑)
> これからも...どうぞよろしく!
こちらこそ宜しくお願いします。

番長さん
> 風邪は治ったのかな?
治ったんですけど、昨日この大作を深夜までかかって執筆したせいで、再び不調の兆しがあります。ま、何とかごまかすつもり。(^^;;

投稿: Danjun | 2005/06/08 00:14

富士山お疲れさまでした。&おめでとうございます!晴れてて良かったですね~

投稿: ayako | 2005/06/08 08:00

久々の「体当たりレポート」面白かったです。
次の「体当たり」を期待します。

投稿: G@内職中 | 2005/06/08 09:04

ayakoさん
そーなんですよ、こりゃいったい誰の行いが良かったんだっ?って感じでしたね。
でも流石は山の天気、表彰式の途中でかなりの雨に見舞われました。(笑)

Gさん
次は豆腐の角に頭をぶつけてみたらどうなるか?でいきましょか?(爆)

投稿: Danjun | 2005/06/09 00:45

う~うらやましい~ひ。
今私のポケロケは20日にきますから。
帰る日まで4日かのこた時に来ます。
べーすはシマノ105プロントクランクは 60*48です色は赤い。。(韓国でいろをかえるかも。。)吉田さんは本当にいい人ですね、
^^

投稿: 蒼龍 | 2005/06/09 14:52

こんにちは。ブログでいろんなスポーツの大会について書いている者です。
当日はお疲れ様でした。
本当に多くの人が富士ヒルクライムを楽しんでますね。
こちらにもぜひ気軽にのぞきに来て下さい。

投稿: オールスポーツブログ 新井 | 2005/06/09 20:36

ああ、よかったね(T_T)
お父さんもうれしいです。
って、誰の父や(笑)。

投稿: 米田 | 2005/06/11 00:52

蒼龍さん
いよいよですね、色を変えるって何か秘策でもあるのでしょうか?

オールスポーツブログ 新井さん
写真撮って頂いてありがとうございます。もうちょっと安いと手が出しやすいんですけど。(笑)

米田さん
まぶたの父?(笑)

投稿: Danjun | 2005/06/12 10:03

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 第2回 Mt.富士ヒルクライム  【健闘編】:

» 第2回 Mt.富士ヒルクライム [オールスポーツ コミュニティ BLOG -スポログ-]
富士北麓公園 [続きを読む]

受信: 2005/06/09 20:35

« 第2回 Mt.富士ヒルクライムに参戦します! | トップページ | UNIQLIST »