かくしてその正体は...
昨日の記事でチラッと貼ったこの写真ですが、写真とともに詳しく説明をば。
材料は、DIY店で購入して来たアルミのチャンネル材と、ベアリング車(おそらく、扉用)の2点、両方で500円以下です。それと、アルミの1.5mm厚のプレートの端材を組み合わせています。
で、これを切ったり、削ったり、穴を開けたりして完成。
今回は設計図も一切引かず、すべて現物合わせで作りました。
重さは約35g。軽量なポケロケに付けるものですから、重さにはこだわってます。
で、どういう風に使うのかと言うと、
皆さんのご想像の通り、こんなところに取り付けます。「あぁ、やっぱり」と思いましたか?(笑)
ヒントはBROMPTONであり、和田サイクルのセキサイダーであり、「地図ソフト作者のGPSサイクリング」さんで紹介されているBD-1輪行用コロでした。
ただ、これらの物とはその目的が決定的に違います。そこのところを説明しましょう。
BIKE FRIDAYのポケットシリーズの折り畳み性能は、非常に簡単であり、コンパクト、且つ剛性を犠牲にしない、非常に優秀なものだと思います。
しかしながら、折り畳んだ際にはシートステーの接合部が地面に接地してしまうという弱点も抱えています。この事に関しては、今まで軍手などでカバーするなどの方法しかありませんでした。
ところで、KHSのF20Rも、折り畳むとチェーンホイールが地面に接地するという弱点を持っていましたが、私が所有していた、OEM版のCleanSpeed Espresso 20では、接地防止のサブフレームが取り付けられており、この弱点をカバーしていました。これは非常に有効なパーツであり、ちょっとの重量増加で、大きな安心感が得られる事を実感するものでした。
このちょっとした部品での安心感を、ポケロケにも応用したくて作ったのが、今回のパーツなのです。コロが付いているのは転がす為ではなく、接地部分が傷付かないようにとの配慮によるものです。
特に転がす訳ではないので、最小で機能する様に考えられています。シートマストを倒す際にも、ステーの内側に入り込む幅であるので干渉しません。
畳んだ状態はこんな感じになります。(ちょっと小さいな...)
後輪をダウンチューブと共にベルクロでまとめ上げると、地面から浮いてしまいますが、きちんとコロの部分で支える事ができます。(ただし、この状態だとフレームに負担がかかるので、できるだけ後輪は接地していた方が無難でしょう。)
これで安心して車に積んだり、輪行したりする事ができるようになりました。
謝辞
今回の制作にあたって、「地図ソフト作者のGPSサイクリング」さんで紹介されている、BD-1輪行用コロは、とても参考にさせて頂きました。
この場をお借りして、茅沼呼人さんに御礼を申し上げます。
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コメント
はじめまして。私の輪行コロを参考にしていただきありがとうございました。
アルミ材の加工には苦労されたと思いますが、その分とても美しく仕上がっておりうらやましく思います。
こちらのページには、確か「富士日誌」さんのページから飛んできて拝見しておりました。これからも楽しみに拝見していきます。
投稿: 茅沼 呼人 | 2005/05/31 23:48
ポケロケなんて軽いんで担ぎなさい(笑)
ちと無理がありそうですな。
投稿: 米田 | 2005/06/01 01:02
茅沼 呼人 さん
いえいえ、こちらこそ貴重なアイデアを提供して頂きまして、ありがとうございました。
「地図ソフト作者の~」のページでは、BD-1であちこち行かれているログを拝見する度、いつも唸っています。なぜあんな峠が越えられるんだろうか、とか。(笑)
わりと近場ですので、そのうちお会いできることを楽しみにしております。
米田さん
> 軽いんで担ぎなさい(笑)
そう、担ぐのが前提のコロなんですよ。転がさないって書いたつもりなんですが、わかり難かったかなぁ。
さては飛ばし読み?(笑)
投稿: Danjun | 2005/06/01 08:59
なるほど!
最初の記事ではさっぱりわかりませんでした。
シンプルな作りでいいですね。
しかし、プロとそうでないものは作りが違うようで・・・。
私のは2本のシートステーがそのままクイックリリースに
つながってます。途中、キャリア用のダボ穴のための
パイプで連結されてはいますが。
参考にさせていただきます。
投稿: p-nuts | 2005/06/02 22:36
p-nutsさん
この辺りの作りの違いにどんな意味があるのやら、さっぱり解りませんが、私もp-nutsさんのポケロケの写真を見て違うなぁ〜って思っていました。
それでも参考になれば幸いです。
投稿: Danjun | 2005/06/03 23:37